ああ、また長い・・(苦笑)

「氷点」「続 氷点」かなり昔だが、原作は読んだことがあった。その時の「村井医師」イメージは「ふーん」程度だった。
そして11/25。
「なーんで、こんな日に残業なんだよーっ!!!」と半ベソで帰宅し、ドラマ開始直前、ズザザーッ!!と、TV前に滑り込んだのだった。



【氷点?私にとっては沸点でしたけど!?】


長丁場のドラマである。まぁ、村井@北村一輝の出番はそうそうは・・・と、私は緊張を解いてスタンバイしていた。
んがっ!!
しょっぱなから「奥様!奥様!奥様ー!!!!大変です!今夜もエロいですーっ!!」
の登場である。
霧島を思わせる伊達なスーツなんである。
数馬以来、TVドラマにも関わらず「18禁」という言葉が浮かぶ「後ろから攻撃」を惜しみもせず発動させてるんである。
「蝶々婦人」(by 春らんまん)を微妙に思いださせるオールバックなんである。
「奥さん・・」「いけませんわ。」それ以上の描写はない。なのにものすごくエロいのは何故だ!?
「ちょ、ま・・っ!」これは「一人で見なければいけないんじゃないか?」と、背後を窺ってしまったほど、あの村井はいやらしかった(ご満悦)
色男だが荒くれでないので、「いけませんわ」の後に「いーじゃねぇか。」とはならなかったのが無念である(芸術祭参加ドラマだってば)
ルリ子ちゃんがいなくなった後、村井からの電話の場面で「まさか!村井、君が・・!?」と、ついつい思ってしまったのは、私のせいじゃない。(原作読んだろ?)
村井の眼差しのせいだ。だって、あの眼は尋常じゃない。
夏枝がよろめくのも無理ないさ、そうさ、あんな眼で見つめられるんだぜ?

その後、夏枝と村井の場面がある。
村井が治療のため一時病院を去る前に夏枝に会いに来る場面だ。昼の時間、部屋に二人いる。「逢瀬」「逢引」という言葉が浮かぶような絵柄であった。北村さんが女性といるだけ。それだけで隠微になるのは何故だろう。
うん、きっとなんか出してるね、体から。特濃フェロモンとか。(瓶詰め販売して欲しいぞ)
もう、会えないかも知れない・・・と村井が顔を寄せた時の逡巡した(結核の為、接吻をためらう)表情のセツナサに「ああっ!」とすっかり「よろめきマダム」の気分になってしまった。
だが、そのまま美しく観賞してればいいものを、私の中の「漢」な心が思わず口をついた。
「私なら、結核うつされてもかまわんぞ!村井!!」
・・・・・・・・・・・ごめん。
ここまで見て、いつのまにか一緒に見ていたらしい家人が私に聞いてきた。
「ねぇ、これってメロ・ドラマなの?」
「・・なっ!?」(ううむ、否めん・・・)
否定できずにそのまま、ああ、村井はもう出ないのか・・と思っていると、再びの登場である。
「違う、これはメロ・ドラマじゃない。エロ・ドラマ。」
などと、低レベルの返しを家人に伝えそうになるほど、前編・村井は凄かった。
・・・・きゃっ♪髪型変わってる♪
何々?ユイさん(@DEEP)とも!?(下世話な見方で申し訳ない)
前編において「色気」担当の北村さんであった。「ぎ、ギリギリだろ・・っ」と思うくらいその役職をフルパワーで演じていた。
しかし、私は麗しい逢瀬の場面より、酔った村井の場面が一番好きだ。
「お母さんにもお父さんにも似てないね。」「僕は院長の奥さんが好きだ」爆弾発言を次々と発していくんである。フイ・・と伸ばす手が怪しすぎる。夫の前で堂々と妻の手を触れる動作のねちっこさ。ゾクゾクする三白眼。そして、変化する泣きそうな眼。
「今まで僕を嫌った女は松崎だけでした。」
今までの村井の背徳的な行動は「院長」へのコンプレックスだったのか・・・・?と考えてしまうほど、含みのある言葉だった。そして「ああ、村井はただの憎まれ役じゃない・・。」とジン・・とした場面でもあった。
ところで。
あの時の村井の台詞「ああ、好きだよ。」
着声で欲しいんですけど?(名作ドラマを邪に見る私。だが、陽子の子供時代の場面には不覚にも泣いた。正直、あまりにも健気で見ていられなくて中座してしまった。可愛いなぁ、ちびまる子ちゃん。)



さて、前編だけでこんなにもズラズラと書いてしまい、自分でもヒイている。
だが、後編、北村さん演じる村井が単なる「色男」要員でなかった!!と噛みしめた。だから、もう少しだけ書かせて頂く。(たまの日記なんでどうぞご容赦を)
再び、夏枝が村井の下を訪れる(再びの村井登場まで待つこと1時間。、待ったよ!ああ、じっと待っていたとも!)
うっかりしていたが、眼科医って患者さんとの距離近いね。
・・・・・良かった、村井が産婦人科じゃなくて(考えすぎ)内科医でもちょっと良いかも(変態すぎ)

毎度々だが、器具越しの会話の空気がねっとり艶めきすぎてやいないかい?(いいもの見せてもらったよ)手を置くってあんなに色っぽいんだなあ(惚)
・・・・北村さん、親指長い〜(そういう所ばかり見てしまう癖あり)
さて、村井@北村一輝のメイン・ステージである。
「甘ったれ小僧」
なんていい得て妙な言葉なんだろうか。
「僕は謝りませんよ。その代わり眼は見せてもらう。・・・僕が治します。」
その後の村井の眼はなんと判断したらいいのだろうか。
「負けたよ、院長。」
で、いいんだろうか。
北村さんの顔の中で一番印象的なのはなんと言ってもあの眼なのだ。そして、あんなにも語れる眼を持つ俳優なのだ、と改めて思った。
礼賛し過ぎだと笑われるかも知れないが、村井がじっと松崎の三味線を爪弾く姿を見つめる場面を「凄み」と以外どう表現すればいいのだろうか。
台詞はない。松崎から一番離れた場所に座りじっと見てるだけだ。だけど、私にはあの時、胡坐で座る村井が額を床にこすり付けてるように見えた。
色恋の切なさ(いや、刹那さか)をじっと座ってるだけであんなにも表現できる、俳優・北村一輝に改めてファンになった瞬間だった。全く、何度目だ?惚れ直したのは(微苦笑)
「生きていてくれてありがとう・・。」
甘える以外で愛情を表現しはじめた村井が今までのふてぶてしさをすっかり落とした瞬間、「ああ、村井の出番は終わったかな」そう思ったが、悔しくは無かった。
あんな北村さんを見られて満足だったから。今後の松崎と村井については勝手に妄想して楽しもう(え!?)
だって、
松崎の眼鏡をとる時の「ピクッ」と眼を覗き込む場面に私の「アレ」な部分が非常に反応してしまったのだ(笑)
もう一度言ってもいいだろうか。
「眼科医とはいえ、村井、近すぎ。」




メイキングにおいて、、熱く見つめる村井@北村一輝に対し、相手役の飯島さんが「いやー」「きつーい!」と、頬火照らせて逃げる場面があった。
「えっ?そうかなぁ・・」と照れ笑いする北村さんであった(笑)
そして「そうか。やはり女優さんでもあの眼はヤバイのか・・・。」とニヤリほくそえむ私であった。(ならば、素人の私が一撃なのも、うなづけるというものさ)