天地人15話

天地人15話 御館落城 感想】


前回あれほど言ったのに、冒頭から又しても「景勝様!」「お指図を!」「お指図を!」と殿が詰め寄られていた。
これは一度兼続に「景勝様 取り扱い説明書」を書かせ、家臣達に配布しなければならない。
*殿はあまり詰め寄ると、引きこもるので注意すべし
*判断基準は目。目がうるうるしてきたら、一旦退くべし。落ち込むと案外後をひくので注意
とかさ(笑)


「もはや総攻め!」と気負う家臣達の前で決断を示さぬ殿。
「まぁまぁ。あちらには母君、妹君がおられますから。」と割ってはいる兼続パパ。
「じゃあ、どうするんだよ!」と兼続パパまで詰め寄られショボーン
気を付けろ、相手は兼続パパだきっと後で何かされるぞ。兵糧減らされるぞ、君の分だけ。


「殿。どうか私を使者として、御館に遣わし下さい。」
「それはならぬ。」
あっさり殿に断られる兼続。
毎回毎回、君は出かけすぎだよ。帰ってくるたびにレベルあがってるけど、ドラクエじゃないんだから。RPGか。
君は伝説の勇者「したり君」か、とツッコンでいたら
「我が娘を御館にお遣わしくださいませ。」
兼続行かないなら私が行くわとお船登場。
君達本当にそっくりだな。早く結婚しちゃえよ。似合いの夫婦になるよ。
兼続はたまに殿に断り無くミッションの旅に出ちゃうけど、こうして殿にお伺いをたてる分だけ、お船の方がしっかりして・・・
「御館に行くなど正気の沙汰ではない!」
えええええ。
夫に言ってなかったのぉおお!?
まず一番最初に相談する人じゃないのぉおおおお!?
「そこまで申すなら、仕方あるまい。」
お船の決意にやむを得ず返事をするお船夫。てか、「どうせダメって言っても行くんだろ」的な感じ(笑)
すぱーん!と憤りを障子にぶつけて退席するお船夫。
そこにいるのはお船付女中。
これが本当の「家政婦は見た!
前回、前々回からの伏線がようやく繋がった!流石、大河。このネタの為にあんなに覗き見アングルかましていたのか!(違)


とちあえず、15話全部見て思ったのは今話の副題。
メインは「御館落城」なんだが、隠れテーマは「火サス」だろう。
先に言っておく。


犯人は遠山だ!!




さて、誰よりももののふ魂持ってるんじゃね?なお船の説得のせいか、仙桃院がようやく動き出した。
「もうこの戦、終わりにしてはくれまいか。」
ああ、景虎。そんな切なそうにイヤイヤしないでくれ。私もまさかの黒キャラぶりにそなたに惚れてしまったのだよ。ここは何とか生き長らえてくれまいか。
景勝&景虎コンビを見せてくれ。
あのしたり君では次に殿が何をされるか、ヒヤヒヤしちゃんだよ!!
いっつも兼続のせいで、殿が「・・・・・。」って考え込んじゃうんだよ!
「おやかた様がそなたを養子とした本当の訳をしっておるか。」
謙信は景虎の心の傷を知っていた。だからこそ、我が子とし、幸せにしてやりたかった。そなたは最初から愛されてきたのだ、と諭す仙桃院
「この母と妻と子供。家族。そなたが一番欲しかったものはもう手に入ってるではないか。」
・・泣けた。
景虎の氷の心も溶けるお言葉だった。
・・・・・・・・あの。
仙桃院さま?
そのお言葉もっと早く景虎に言ってくれれば、戦は起きなかった・・・んじゃ?


「ならぬ!」
道満丸を差し出されようと、もう戦は収まらぬ!と盛る家臣に殿が一喝した。
「わしは景虎殿を裏切るような真似はせぬ。」
本当に色々あったが、ようやく景勝、景虎の信頼が始まろうとしていた。
道満丸を差し出すなら、私を!離れがたさを訴える華姫。
「道満丸が行かねば話しにならん。我が子を差し出すことこそ服従の証じゃ。」
あの誇り高い景虎が「服従」という言葉を使った。
人質としてずっと暮らしてきた景虎だからこそ、ずしりとくる言葉であった。
春日山ではそなたの叔父上がお迎え下さる。心配は無用じゃ。」
景勝なら、決して道満丸を粗略にはせぬ。きっと謙信と自分の時のように慈しんでくれるだろう。
景虎はそう信じていた。
それなのに。



遠山!


貴様、殺りやがったな!?



貴様、北条(きたじょう)も殺したろう!なんか、お姫様みたいに雪に埋めたろう!眠り姫みたいな感じにしたろう!
ちょっと笑っちゃったじゃないか!



何としても景虎に戦を諦めさせたくない遠山の陰謀は着々と進み、景虎は抜き差しならぬ所まで追いつめられてしまった。
ついに御館総攻めである。
館に乗り込む上田衆。
仙桃院さまあああああ!!」
怖っ。
あんなごっつい装備で館中叫ばれたら、泣くわ、私。ていうか、君達「手分けして探す」ってアイデアもあるの知ってる?
一方、景虎、華姫は鮫ヶ尾城に逃げていた。
景勝と景虎
どちらも謙信が見込んだ息子達である。どちらも当主としての資質は備えていたろう。
ただ、この勝負、一番の敗因は家臣であった。
何かしらやらかすオプションがついているが、兼続を始め、何があろうとも仕える上田衆が景勝にはいた。
勿論、景勝に「殿の御為なら!」と思わせるものがあるからこそなのだが。
しかし、景虎には・・・・。


遠山!


全部、貴様のせいだー!


うわーん!!!




今からクライマックスですよ、といわんばかりに景虎と華姫を舞台に座らせたのも貴様のせいだ!
いや、どうなのよ。あれ。
最後に景虎に能でも舞わせるんじゃないかと、ドキドキしちゃったよ。
空耳で「敦盛」聞こえ始めちゃったから。
『人生〜〜五十年〜〜♪』
ダメだから。
それ信長の持ちネタだから。
「今日、俺のコーナーなくね?」とばかりに飛び出してきそうだから。


本題に戻ろう。
篝火まで炊いちゃって、「見どころでやんす!」とされ、逆に萎えた気持ちを奮い立たせるべく、ちと妄想。
本当に城主が裏切ったのか分からないが(もう、遠山の言う事は一切信じないよ!)ならば、いっそ「こんな所で待てと?」な薄暗い部屋に押し込めたっていいじゃないか。
「負けるというのは、このように落ちぶれるものなのか。」
そんな憔悴した景虎はさぞや美しかったことだろう。
あれ?一緒に自害しないの?
もしかして、華姫、先走っちゃった?したっちゃった?



「越後の風」の二つ名を持つ(知らんがな)上田衆の俊足ぶりを発揮し、兼続達はあっという間に景虎に追いついた。
景虎が兼続の申し開きを信じたのか否か、それは私にはわからない。
しかし、
「兼続。大儀であった!」
ここで、殿ではないが(今回出番少なっ)目がうるうるしてしまった。
「悲しい戦であったの。」
そんな悲痛な微笑を見せないで。
泣、泣かないんだからねっ。そんな思惑通り泣いてなんかやらないんだからねっ。
そして。
殿の下で最期を報告する上田衆。
景虎の言葉を伝える兼続。
『我、生き過ぎたり。』
「さようか。」
殿、涙零れそうじゃないですか。
殿が堪えてるのにと、上田衆も懸命に涙を堪えていた。
私。殿。上田衆(一名除く。だから、毎度言わせて頂くが、笑わせないでよ、パパイヤさん。)が泣くのを堪えているのに、兼続。
また泣きやがったな!!(笑)
いいよ、私も泣くよ!もう、泣いちゃうよ!もう我慢できないよ!



ぶほぉおおお




少しは考えてよ!国営さま!!
全部飛んだよ、余韻も涙も!
なんだ、あの予告!!
何故、家康のあの姿を持ってきたんですか、国営ぃいいい!
そりゃ、信長も突っ込むよ!
「誰だ、俺の思惑を超えるのは。」(俺の屋根プレイを超えるだと!?)
てか、又、殿は初夜に刺されそうになっちゃうの!?
北村一輝(時代編)初夜テンプレでもあるのか?
次回、16話は殿の御婚儀である。
羽二重姿の殿に今からクラクラするほどよろめいた。次週は色々な姿の殿が拝めそうで楽しみでならない。
と、同時に。
全部、あの家康にインパクト持っていかれそうな不安も拭えない(笑)