ちょっと遅めの26話感想

兼続ばりのダブルスタンダードお許しくだされ。
26話冒頭にて、兼続が
「武士には譲れぬものがある。」と言っていた。
うん。私も
「あの事だけは譲れない。」(笑)
というわけで、パスすると言っておきながら書いてしまうんである。
いざ、参る。


【26話 関白を叱る 感想】


お涼の茶の挽き方の高速ぶりとか、秀吉の黄金茶碗がプラスチックに見えちゃったとか、細かい所をツッコンでいたらキリがない。
まず語るべきは思い出深い「第1話」の場面の復活だろう。
あの時の殿のお顔と現在の殿の表情が見事に繋がっているのは見逃してはならぬ。
しかし、「叱るってねねが秀吉をかよ!」のツッコミは早く忘れたい(笑)
・・・・だって、どう考えても兼続が叱るんだと思うだろう?
駄々っ子のように足をバタつかせる秀吉はちょっと可愛かったからよし!(何)

そこに飛び込む、秀吉の懐刀・三成である。
「どうした。禄が足りぬか?」
直前にあれだけねねに叱られたのに、学習しない秀吉である(笑)
しかし、ツッコムべきはそこじゃない。
「お暇を頂きたく。」
「一人のおなごを救いたいのでございます。」


ウハハハハハハハ


秀吉ならずとも爆笑である。
・・・国営さま。
あまり、三成をバカにしないで頂きたい。
イメージ壊すのは殿だけで結構!!(え)




【この場面だけでツッコミ力全部使ったでござる】

問題の遺言状である。
「これは・・・御遺言っ!?」じゃないだろう、兼続!!
なんで、勝手に読んじゃうんだよ。
「待て。」じゃないよ。
何?「私と殿の繋がり故にキュピーンとあの時何かを感じたのです。」ってか?
ニュータイプかよ。
しかも、音読しちゃうのかよ!!!
あれは「秀吉への謀反」の内容だからね?
間者が聞いていたらどうするの。
「はは。これはしたり」じゃもうすまされないからね!!

さて、殿のご遺言の内容であるが、読み上げる殿の声の渋さと流れる麗しいお姿に心奪われ、頭に入ってこない。
不勉強ながらも、勝手に解釈するとこういう事か?


『万が一の時は家来はただちに大坂を発し、たとえ4000人が4人になろうとも必ずや越後に帰り着くべきこと。

皆に我が無念を伝え、天下の軍勢を引受け、一戦に及ぶべきこと。


その軍勢100万だろうがなんだろうが恐れるな。
義を貫くべし。
たとえ家中残らず討ち死にとなろうとも上杉家正義の美名を1000年の長きに伝えるべきこと。』


さらに略すと


『兼続が殺されたら、上杉全軍をもって、秀吉を討て。

生きて戻ろうなど思うなかれ。

オーダーはオンリー1

殲滅せよ 殲滅せよ 殲滅せよ

秀吉の首を天高く掲げ、叫べ、上杉の義ここにありと!!』


って事かい?


遺言を読み上げる中で、殿がかすかに微笑みながら「責めはわしが負う。」と言う場面が挟まれた。
・・・そこで、胸がいっぱいになった。
殿・・・と涙がこみ上げた。
うん、そう。



ぐっときました(笑)


あの場面は本当に感動したし、前回に続いて「良い!!」と思った。
それを踏まえてのうえで、ちょっとツッコませて頂きたい。

家中残らず討ち死にしようとも、上杉の美名を残せ

殿はそう仰られますが、兼続も殿もお世継いないんでね・・・。
誰が美名として残すのか・・ていう・・・。
てか、殿。
帯刀してたっけ?
どうやって刺し違える気だったの?
ビームでも出すのか?


そして、これで何回目だ?
兼続が死んだらわしも死ぬ的な殿発言は。

それより、遺言状より、コッチの方がTOPシークレットじゃないだろうか。
そんなの知ったら「殿は越後より兼続の方が大事なのか!!」と荒れるわ、民が、他の家臣が(笑)
どんだけ、殿を兼続に依存させたいんだよ。
兼続もそこで「殿っ!私の為に!」って感激してるんじゃない!そうじゃないだろう!?(笑)


てかねぇ。
また、素人のわがままだが。
あそこはあの殿自ら、秀吉に直談判する・・じゃダメなの?


殿「太閤殿。」
秀吉「なんじゃ、景勝殿から話しかけるとは珍しい。どうされた?」
殿「・・・・・・万が一・・」
秀吉「は?」
殿「兼続に万が一の事があれば。」
秀吉「?」
殿「上杉は必ず一矢報いましょう。」
秀吉「・・ははは。聞き捨てならん事を言うのう。」
殿「上杉の義とはそういうものでございます。」
睨みあう秀吉と殿。
そして、秀吉、一転して破顔。
秀吉「あい、わかった。すまぬ。景勝殿。言いたいことはわかったから、もうそのように怖い顔をなさるな。」
殿「ははっ」平伏


殿が関白叱ったっていいじゃないか。
で、後にそれを知った兼続が「殿!そこまで私を!」じゃダメなの?
ああ?そう、主役的な意味でそれはダメ?そうかぁ。



さて、とにかく気になったあの場面を書いたので後のツッコミはさっくりと。


*三成の下へ疾走する兼続。
急いでいるから、君が馬に乗ってるのはわかる。てか、お供の人普通に併走してないか?
早ぇええええ(笑)
上杉家家来衆はバリバリの俊足揃いでござるなぁ。


*朝日姫・・・(笑)
アブナイ、アブナイ。全ての話題を朝日姫にさらわれるところだった。
家康といい朝日姫といい、徳川家は天地人にてお笑い担当を受け持ってるの?


*さりげなく、初音と三成のラブストーリーが織り込まれた件について。
・・・・・・いらないから。そんなの。
ちゃっかりお涼も兼続に告ってるし。「どどどど、どうしよう!?」焦る兼続に助けを出したのは勿論殿。
(あっ、大変!兼続が困ってる!)
「ご家老。殿がお呼びでございます。」
・・・・だから、どっちが主従なんだよ(笑)


仙桃院がっていうか、お付女中が下世話っていうか、生々しい(笑)
帰ってきたらそく子作りとか、ヤメテ(笑)


*上洛から越後へ帰路の場面。
馬上から幸村を見つける兼続。
深々と下げた頭に全てを込める幸村。
こだまする「幸村。また会おうぞ。」
・・・最終回かと思った(笑)
だから、兼続、君は殿を守る気あるのかと。


以上、さっくり過ぎて申し訳ないが、26話感想である。


NHK大河ドラマ・ストーリー 天地人 後編

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