宿命 1969〜2010
ドラマ予告が来た!
早くも来年からOAの金21枠にて初公開である!
「一人の男と三人の女。
時代に翻弄された家族の物語」
あの長い原作をたったこれだけの言葉で表してある。すげぇ。
次回はもっと長い予告が流れると良いな。
「エリート官僚。裕福な家庭。約束された出世と女。
何がいけなかったのか。
さらなる野望を持ったことなのか。それとも男の宿命は既に決まっていたのか?
誰がその歯車を回し始めたのか。」てな感じで。
予告はコチラでご覧になれる。
気をつけてね。
いきなり「主演・北村一輝」ってお名前がどーん!と出るから。
公式見ても思ったんだが、とにかく「主演はあの北村一輝ですよ!」と大プッシュである。
いかにもぼんぼんな様子での乗馬の様子や「分かってますよ。僕を誰だと思ってるんです?」なニヤリとか・・。
もう本当にヤバイから!!
予告でこんなにおみまいされちゃってたら、本編じゃ気絶するんじゃないかってくらいカッコいいから!!
北村さんの役はぼんぼん育ちゆえの冷酷さと弱さと生まれながらにして強い野望を持つエリート官僚有川 崇である。
クールでスーツなキャラって事で、霧島や村井(どっちも医者だわ/笑)をイメージしてたんだが。
違うから。
そんな焼き直しじゃなかった。
きっちり有川 崇であった。
優しくてエレガントで理知的で、だけど何か薄ら寒いものを感じる男、有川 崇。
そんなイメージをガンガン感じさせて頂いた今回の予告映像である。
とりあえず、予告の裏で流れる音楽も妙な○○○○じゃなくて、クラシックなのがとても良かった。
ドラマって脚本は勿論だが、とても音楽が気になるんで。
見ている側がさらに高揚してシンクロしてしまうような音楽が劇中ながれたら最高だな・・・と今からあらゆる期待を考えてる次第である。
allora
【北村康時代作品。私が北村さんに堕ちたきっかけの作品】
【再録・悲しきヒットマン感想】
ワタシが北村ジャンキーになったきっかけがこの作品だった。
自らジャンキーと断言してしまうほど、繰り返し繰り返しこれを見続けた。
惚れる。
堕ちる。
はまる。
そして病みつきになってしまった。
スーパークレイジー草薙。
パーフェクトまさにパーフェクト。
初めてこれを見た時、ワタシは最後のエンドロールに記された北村 康の文字に拍手喝采をした。
草薙は主人公では無い。
しかし、この映画を見て思い出すのは草薙だけだった。
全ての動作が異常だ。
人間の皮を被った悪魔が無理に人間を演じているような感じだった。
筋肉ではなく関節だけで動いている。
皮膚がまるでプラスチックのように張り詰めている。
まるで、硝子玉のように瞳孔が開いているような眼。
人間へと転生した筈の悪魔が画面にいた。
序盤からこの男は魔物だよ、とそっと囁き教えてくれる場面がある。
逃げた女子高生の姿を求めてホテルのベランダに舞い降りる場面だ。
繁華街のネオンの赤が草薙の顔を覆う。屍の血を顔に塗りつけた悪魔のような登場だった。そして、獲物(女子高生)をついに見つけたクラブの場面。
悪魔降臨。
今、思いついた言葉ではない。
ダルイ音楽の中現れた草薙がゆっくりと辺りを舐めまわすように視線を漂わせる最高に好きな場面がある。
その時、頭に唐突に浮かんだ言葉がこれだった。
手をかざしただけでその場にいるものを殲滅させてしまうんじゃないかと思うほどの黒い迫力を全身に漂わせながら草薙がクラブに登場した。
予想通り、目の前にいる者全て撃ちまくる。
悪夢のような草薙のパーティが繰り広げられた極悪にして極上の場面だった。
ニィ・・と笑う草薙がやんちゃな悪戯を仕掛ける終盤。
一度聞いたら忘れられない笑い声が廃工場に高らかに響く。笑い?いや、あれは異常者の雄叫びだ。
『キレる』と『フリーク』は違うんだぜ・・・俳優・北村康の声が聞こえたような気がした。