大奥〜華の乱〜遺言

今回の【第九話・遺言】は、生きていた人、死んだ人と目まぐるしく生死が混じった。
安子様の弱点も持っているぞ、と幽閉していた成住と対面させる。「生きていたのですね!」と、安子様が感極まったところで、スパーン!!と格子を閉じる。
ナイスタイミング、柳沢様。あまりの容赦ない絞め方に成住が慌てて「アブねっ!」と、手を引っ込めていた。絶対、リハで手を挟んで痛い目にあっている筈だ(笑)

【本日の悲劇のヒロイン】

染子ちゃんはSOSを幾たびも出している。
「不安なのです。」「殿さえ側にいてくれるのなら・・・」
唯一、心の内を言える愛する殿、柳沢にこう訴える。しかし、あれほど「謀」が巧みな柳沢様が抜かるのがこの染子ちゃんへの対応。何か手は無かったのか、柳沢様!
「気の迷いです。」
手を振りほどき、冷たくいなす柳沢様。
「・・・・すまない。」
とか
「拙者はいつでもそなたの事を考えている。」
とか言って、必殺メロメロ・アイビーム添えて手の一つくらい握り返してやれば、染子ちゃんも堪えきれたろうに!!どうしたのだ、柳沢様!「聖也」テクを使えよ!!(爆)



【本日の伏線SP】

丸腰で座敷牢に幽閉する成住の元へ「一献如何か。」と赴く柳沢様。しかも扉が開けっ放しだ。どうするのだ、「チャーンス!!」とばかりに成住に逃げられたら。それとも・ボルジア的痺れ薬でも先に含ませてあるのか?
一体、柳沢様どうしちゃったんだろう?と思ったら・・。


番宣だったんかい!!


館林時代の「里久」の話アゲイン。
分かりましたってば!柳沢様!!CxのNEWSで柳沢様と上様の芝生でゴロ〜ンショット見せられ、もうジタバタしてますから!!
しかも、さらに柳沢様は「邪魔者は斬って捨てる。おなごでも容赦は致しませぬ。」と含みを持たせる。

まさか、染子ちゃんとはね・・・。


【本日の逝った方々】

桂昌院様。
御台所・信子様がやんごとなき方とは思えぬほど、お下品な御顔を見せて下さいました。
「のう・・・お玉。」
「お〜た〜ま〜〜〜〜」
怖っ!最近、大奥のホラー・クイーンお伝ちゃんがやけにおとなしいと思っていたら、いつのまにかその座を御台所に奪われていたらしい。
「ファイヤー!!」
と、ぎらぎらとラテン魂をむき出しにして怒りをあらわにするお伝ちゃんと違い、御台所は和風ホラー。ねっとり・・と水気を含んだ恨みの怖さがあった。
だが、一番怖かったのは臨終の際の桂昌院様。
「春日の局様・・・・。」
さっきまで、眼の焦点も揺らぐほどの危篤状態だったのに、いきなり「ばっ!!」と上様を跳ね飛ばすほどの力を見せる。
延々と桂昌院様だけに見えているのであろう、春日の局に大奥を取り仕切った者の最後の矜持を示したわけだが・・・
その後ろにいる上様が見事に腰抜かしちゃってる(笑)
「なに?どしたの?ヤバクね?」
と、オロオロしっぱなしである。しっかり者の安子様が傍らにいなければ「ヒィィィ〜」と逃げ出しそうだった。
最近の上様は犬追っかけたり、腰抜かしたり、だだっ広い大座敷でちんまり挟み将棋などして美貌を武器としない演技に拍車がかかっている。たまに、江戸城を抜け出してサプリメントなんかも宣伝しているらしい。まことにマメな方だ。

*染子ちゃん。
泣いてたまるか。ここで泣いたら涙のせいで柳沢様の美しいお顔がよく見えないじゃないか!!と叱咤激励したが、駄目だった。
うわ〜〜ん、染子ちゃん!!
気がついた事がある。
『上様が気を利かせるとロクな事がおきない』
と、いう事である。
染子ちゃんが倒れたとの報に「わしが行くほどの事ではない(注訳・お前、行ってやれよ〜ヒューヒュー♪)」と柳沢様を差し向ける上様。
何ていう事をしてくれたのか!染子ちゃんが死んじゃったじゃないか!(遅かれ早かれ染子ちゃんはああなったと思うが)
染子ちゃんの最期はいままでのオドオド振りを清算するように、立派に『柳沢の妻』をこなしてくれた。
「いっそのこと、ワタクシの命を殿の手で絶ってくださいませ。」
この言葉を聞いた時点では、柳沢サイドのワタシは「そんな事したら、柳沢様に疑惑がかかるじゃないか。」と思ってしまった。
すまない、染子ちゃん。
「遺言をしたためてある。死して身の潔白を明かす。」
とは。かの、春日の局時代からの伝統の技ではないか。
染子ちゃんの願いに
「わかった。」
と答える柳沢様。この時点ではまだ信じていなかった。予告でこの場面を見ていたが、「まさか。」と油断していた。相手があの柳沢様である、全くもって油断していた。

本当に刺すとは。

染子ちゃんが女の嗜みとして膝を縛った時に「もしかして・・」とようやく気がついたのである。それを見て鞘を抜く柳沢様に、返り血がかかって嫌疑を受けぬよう羽織をかける染子ちゃん。
今まで「しっかりしろ」とか「柳沢様の足を引っ張るなよ」とか言ってごめん。
あの羽織の場面は涙で眼が雲って、せっかくの柳沢様の愛哀の表情すらまともに見ることが出来なかった。

可愛いだけの染子が、「吉里君のお墨付きを取り消して下さい」と、ついに動き出した安子から柳沢様を守った。
あの染子がここまでしたのである。大事件である。そりゃニュース速報もはいろう。(すみません)


【本日のメイク魂】

お誕生の際のほっぺ満開に「似てねっ!」と、つっこみ、二歳の左利き事件の際は「眼、細っ!」と、柳沢様に似てない事に安堵していたわけだが。
五歳・吉里。

似てるじゃないか、坊や・・・(フフフ)

お姉さんはちょっとにんまりしちゃったよ、吉里君。願わくばもう少し睫毛バサバサだともっと好ましいのだが(誰の為にそこまで?)黒めのドーランびっちり塗られガリガリと眉毛かかれてしっかりアイメイクもされているあの坊やに免じて許してやろう(笑)
う〜〜ん、「牡丹灯篭」以来、フジのスタッフは『何系』を持ってくれば、北村さんに似るかようく分かっていらっしゃる。ブラボー。