夜王第七話〜ホストをなめるな

前回からの急に緊迫した展開を見事に治めた第七話。「おっ、そうきたか」「ほほう。」と『夜王 第一章 最終回』だという事を頷かせる内容だった。

【今週の土下座】

先週に引き続き、頭を下げまくる遼介クンだが、今回もノーヒット。土下座打率低いです、遼介。聖也なら「すまなかった」であっというまに納まるのだが。
学べ、NO1ホストにその極意を(笑)


【今週の聖也大行進】

NO4の光クンへの寵愛ぶりに動揺するNO2とNO3に「お前たちも役にたてや〜」と言ったかどうかはわからぬが、RPGラスボス戦直前を思わせるスリリングなBGMと共にパンサー★聖也が揚羽の元へ登場する。
「飲みに来たんですよ?」聖也の穏やかな口調に「聖也なら大歓迎よ〜♪」と勝者の余裕で歓待する揚羽。
悪魔こそ始まりはいつも優しくする事を揚羽は知らなかった。
「やっだ〜ちょろい〜」と思ったのか、ウフフ・・と聖也の手に自分の手を重ねる。それまでの聖也のホストの仮面が瞬時に現『夜王』の素顔を見せた瞬間だった。
「気安く 触るな。」
その言葉を合図のようにダダスカダダスカ♪と戦闘の始まりを示すハードな音楽と共に「聖也軍団」がジャックを始めた。
それは同時に美しきも愚かな蝶がLvの違いを思い知った瞬間だった。
「何とか言いなさいよっ!」とうろたえる揚羽の様子に既にチェック・メイトを確信した聖也が立ち上がる。


何、この聖也オン・ステージ!?


この場面中盤にてワタシはもう口開きっぱなし(笑)あまりの興奮にいてもたってもいられぬとはこの事かと、TV前でも揚羽同様ノックダウン寸前。気がつけば『北村一輝直伝』のクッションPLAYをしていた(爆)もう、マイ・クッションは既に原型を留めていない(笑)
「だぁ〜〜〜っ!!」と、一人聖也祭りを開催中のワタシの前に「まだまだ楽しもうよ?」とさらに聖也オン・ステージが繰り広げられる。「ダメです!もうリミット限界です!!」と一瞬思ったが、さらに聖也が話すのだ(今回は台詞多め)これを頂戴しなくてファンといえようか?


バッチコ〜イ!


もう座ってなんかいられない、と浮かぶ腰を抑えつつ、聖也がトドメをさすのを観賞する。
「たかが、ホストのくせに!ロミオなんか潰してやるわよっ」揚羽が聖也の逆鱗のスイッチを押してしまった言葉だった。ゆっくりと今までの苛立ちを滲ませながら聖也が決める。

「ホスト を舐めるな。」

被る音楽がこの場面のクライマックスをさらに盛り上げる。
「おおう〜〜」とCOOLな流れに既に拍手の用意をしているとさらに素敵台詞が。
「帰って頂けますか、色男さん。」
『色男』そうさ、これだけ『色男』とい形容詞が似合う男はいないんだぜ、とニヤリ。
そして、さらに加わるオーナーからの黒い攻撃にこの事件はGame Overとなる。
勝者、ロミオ。
「俺のロミオに手を出すな。」そんな聖也の台詞がひっそりと聞こえた。
全てのロミオ側の人間が溜飲を下げた瞬間だった。

・・・・・オーナーもっと早く電話しようよ?やれば出来るんじゃないか(笑)
「カ〜ッ!!」どこぞのビールのCMのような満足と爽快感を味わった。だが、ドラマはまだ前半。もうダメですよ、ワタシ的には既にいっぱいいっぱいですよ?となっていたが、まさかさらにあんな『素敵場面』まで頂けるとは。
以前、聖也は自分をNO1にしてくれた女性のもとへ聖也流の挨拶をしにいった。そして今回も聖也は礼を通しにいった。
麗美さんとの別れの挨拶である。
「あなたの愛したロミオは元通りです。」というプレゼントを持って聖也は会いにいった。
黒いスーツに白いシャツという初めてシンプルな服装を聖也はした。この服装は聖也の心情を充分に表す効果なのだろうが、それをふまえた上で言いたい。
「こんなの、初めて♪・・・・新鮮で良いっ!」うん、ワタシはバカなんである。直前のダダスカダダスカ♪で舞い上がった心を落ち着かせるかのようなシックなピアノの音を耳にしながらもこんな事しか考えられないのである(笑)シリアスな場面なのである。邪心を捨てて真面目に見なければいけないのである。
「いつでしたっけ・・・」と麗美と最初で最後のデート(アフター)をした事を語りだす聖也に向って「覚えてますよ、あの時と随分あなたは髪型が変わったわね〜」とアフレコなんぞ入れてはいけないのだ。
「今思えば、あの時強引にでもあなたの心を奪っておけばよかった・・。」
「お体の事、察します。」
「僕はあなたが愛したロミオを奪います。」
あなたは僕にとっても大事な人だった。だけど、勝負は勝負。これからも手は抜きませんよ。
遼介のものである麗美を抱きしめるわけにはいかない。別れのキスは手のひらに落としていった聖也だった。
「恋愛映画」大団円である。正直もう本当にお腹いっぱい、胸いっぱい。だが、まだ終わらないのである。(今日の日記も/笑)まだまだ見所が残っているのである。
「ありがとうございます。」と、聖也に感謝する遼介に「俺のロミオの為だ」と、変な遠慮はするなよ、俺を越えたいのならな、とこれから始る『夜王 第二章』想像させる台詞を聖也が投げつけた。

そして、ようやく遼介が変身した。時折巷から「遼介って・・・?」的なキツイ批評を浴びたり歌番組の松岡クンの方が格好良いんじゃないか?と思わせたのはこの変身の為だったのか。とようやくわかった大変身(笑)麗美の残した大きなプレゼントを受けて初めて堂々とホストとしての名乗りを上げた的場 遼介。
頑張ってくれ、遼介。聖也のライバルとなる男ならそれなりの男でなければ勝負がつまらない。

残念なのは、物語の彩りともいえる女性が減る事だ。揚羽の美しさは見とれるほどだったし、なにより本物の女優・かたせさんがもう出演されないのは寂しい。


【今週のポイント】

*臨終の場面で遼介クンの鼻の下に光っていたのは断じて涙であるとだけ思って見ること。
決して「もしかして・」などみじんも思ってはいけない。あれだけの尺をとった場面が台無しになる(経験者・談)

*日記中に幾度も「お腹いっぱい」「もういいっす」等書いたが、訂正してお詫びいたします。
「これから聖也と遼介の本当の戦いが始る」
・・・・・なんですと?「あと一時間延長!!!」と叫んだのはワタシです。