次郎長三国志感想(前編)

行って参りました、【次郎長三国志】。てか、会いに行っってきた『小政』に。
本日平日雨天なれど、館内ほどほどの入りにて。尚且つ、予想通り、客層渋めであった。


次郎長三国志感想】


総意





小政サイコー!!





予想以上に出番も多く、ただ出てるだけじゃない見せ場も沢山で、ああ、もう、大変!
てか、観にいって良かった〜〜〜と、未だに夢見心地なんである。
で、興奮冷めやらぬ中、コレを書いている。
つまり。
今回、又してもムダに長いわけで(毎度!)以下、感想&暴走でござい(笑)
注・ややこしくなるので(私の頭が)政五郎時代も含め、小政と書きます。



*まだか、まだか、むさいの飽きた・・とスクリーンをガン見していたら、いきなり今までと彩りの違う物体現る。
小政登場である。
するすると次郎長一家の御宅に「僕困っちゃって」てな感じで侵入成功(笑)
親分・子分・一気に室温上昇しそうな力士ーズ、そして。


ヴィジュアル系が1人いるんですけど!?


次郎長一家、時代を考慮し、ついにイケメン投入に踏み切るの巻(笑)
もう、着物といい、前髪といい、そこから覗く眼差しといい・・立っても座っても艶やかったらありゃしないっ!私、この時点で既にうっとり(ああ、今日はきて良かった・・)昇天しそうになる(早っ)
「さあさあ、ちょいとばかり出遅れちまったな!」
と、ばかりに小政クン。大活躍。自分の持ち場を活かしまくり。
挨拶代わりに早速、こましに入ります。


その一
「あの手の男は危ないよ。」おきんがしたり顔で二階を眼で示す。
私、そういう人一人知ってる・・・なんて思っていると、「俺たちのおせんちゃんが!?」と子分二人が階段を駆け上がる。


時、既に遅し(笑)
小政クン、おせんちゃんのはぁとをガッチリきゃっち済み。
「騙されるな!」「コイツは飯屋の倅だよ!」なんて、もう負け犬の遠吠えである。
わんわんギャアギャア滾る横で、当の小政クンはすまし顔。前髪を憂いに弄び、無言である。

女、口説くのに、言葉なんて野暮だぜ。
横顔だけで、語れるのさ、色男はな・・ってコトですね、小政クン(納得)


憧れのおせんちゃんに「キライッ!」なんて言われて鬼吉と綱五郎クン涙目。
ヲイヲイ、なにしてくれるんでぃ!?と、小政に詰め寄る。
ところが、小政はしれっと、
「自分でも本当のコトのように思えてきちまって・・」と、煙にまき、さらには
「女には惚れるもんじゃねぇ、惚れさせるモンだ・・フッ」


名台詞!!(ドーン)



鬼吉、綱五郎クン。ポカーン(笑)あーあ。丸め込まれちゃって。アンタら詐欺とか気をつけた方が・・



その弐

「さあ、さあ、さああ!」
場面一転して、相撲興行の呼び込みである。
なんて可愛い看板息子(笑)あんなんいたら、日参するわ(笑)
てか、コマシてる姿も麗しいけど、うさん臭さ満点のその呼び込み姿が一番素敵に見えるんですが。
ホントにもう、ヤンチャな役やらせると可愛いったらありゃしない(ふはー)
そして、追っ手に気付き、逃げ出す小政クン。慣れたもんです、その勘の良さ。伊達に犯罪者歴長くないんだぞ(違)
だーけーど、そんな時でも抜かりのない小政クン。しっかり売り上げ金を拝借(笑)
慌ててその後を追う、石松。
彼だけが小政の正体しってるんだから、そりゃ追うわ(笑)
しかし、そこでも小政は華を一輪咲かせて行った。
「おっと!ごめんよ(キラーン☆)」
わざわざ戻って、ぶつかった女の子に謝る。


紳士じゃぁあ!
江戸の世に紳士がおったぞぉお!!

てか、色男の真髄、とくと拝見させてもらいやしたっ!(爆)
ジャンル・女性には年頃構わず、「優しく」せずにはいられない男、小☆政(ウィンクするんじゃないかと思ったよ)
ぶつかったのがBabyな女の子でよござんした。
何故か?
年頃の女性だったら、あれだけで孕むぞ?いや、ガチで(笑)


その参

お仕事終了〜とばかりに神社境内にて、ホッと一息の小政クンである。
だが、男・石松そんな不義理を許しはしない。言っても分からん悪党に刀で斬りかかるのであった。


蝶がいた


石松の刀をひらひらと優雅にかわすあの仕草。野に舞う蝶々か淡い花びらか・・・ってもんである。
もしくは闘牛もてあそぶマタドール。
またまたうっとりであった。何故、あそこで小政に羽衣まとわせないんだ、と思うこと頻り(なんの映画だよ)
「うーわーVVV」とスクリーン眺めてうっとり三昧していた、私の眼がカッ!と開いた。


「本当に斬るぞっ!」ビュワッ
色男が夜叉を見せた瞬間である。


なんだ、あの高速変換。
舞踏が武闘にいきなりかわりやがった!!!!
風が斬れる瞬間を私は初めて見た。
そして、刃を抜く小政。
なんという流線型。鞘から抜き出た刃先の描く曲線の美しさ。
なんという黄金律。
美しい。美しすぎるその刀捌き・・・。

気がつけば私の体は前のめりであった。
あまりに早くて、残像しか残っていない。お願い!も一度!リピートしてぇ!の瞬間であった。
この時、私は決意した。
「よし、次の回も観よう!!」(この日、小政クンを二回戦しちまいました)
なんて、思っていたら、小政クン、いつのまにかドロン(笑)しかもしっかりお金は持って。
貴様、1人キャッツアイか。



その四
(流石に長い・・と気がついたのでこれからはしょりまする)
ふう。小政クンの出番、とりあえず落ち着いちゃった・・・てか、私も一旦落ち着いとくか・・と深々と座りなおした・・・ら。



ザパーン


サービスショットがきやがった!!(ぶしー)
再びのめる私。
彫りの入った背中にまとわりつく温泉湯。その濡れ具合がさらに小政の色気をグレードアップしております。
「なんなんなんなん・・・・」慌てまくる私(笑)
いやー、劇場内が暗くて良かった。
ぶっちゃけ、拙者、ニヤニヤがとまらないでござった!!(切腹!)
ありがとう監督!よくわかってらっしゃる!!
そこに「色気なら負けないわん♪」お仲登場。
「お仲さんかぃ?」無造作に立ち上がる小政。


危ないっ!

キケン!

私がっ(変態的な意味で)


もう、監督、ホントーによくわかってらっしゃる(爆)
「岩」のお陰でなんとか「モザイクをかけろ」にならなくてすんだ。小政にじゃない。
私の顔にモザイクを!
あの時の私の表情はまさに発禁ものであった事だろう(いやーなんか色々出たわ/阿呆)
これ以来、お仲と小政クンは何かとセットになったりするんだが。
どう見ても、お仲姐さんの方が一枚上手。てか・・・ピー【以下自粛】
「後で部屋に来な。」なんてお仲は言ってるけど、小政クン、よからぬ事は思ってはいかん。君とお仲の間に『赫く濡れた糸』は存在しないんじゃ。


その伍

で、その後、次郎長親分に「すいやせんでしたっ!」と金を返しに行く小政なんだが、お仲もいるってのが、また(笑)
厳しい顔の次郎長親分に「あんた、この人わらじを預けたいんじゃないの?」とお蝶の助け舟。
女は小政をほっとけないのね!(笑)
「ご縁があったら、また・・。」
暖簾から消える小政クン。
えええ。小政これで終了じゃないよねぇ、と焦る私。次の瞬間!
「そうだ!」小政、リターン(爆)
ズコーッ
なんだ、このコント(笑)劇場内も笑いに包まれるておりました。
そして、おだんの身請けに法印さんを案内する小政クン。ごめん、てっきり、又裏切ると思ったわ(笑)


続く、法印さんの名場面に私はウルウルしちまいました。
恋焦がれるおだんにようやく再び見えたと思ったら、もう死期間近。あげくに「私が好きなのは三馬政。あんたじゃないの」だなんて、言われちまう。
だけど、法印の事を「良い人・・・すごく良い人。」と笑って、そして法印の腕で死んでいった。
それを破裂寸前の笑顔で法印が次郎長に話す。
泣けた!
アレを泣きながら語られたら「時代劇お涙頂戴」過ぎて、鼻白んでしまったかもしれない。
それをあんなくしゃくしゃの笑顔で言われたら、泣くわ。泣いちまったわ。
そしてちょっと安心したわ。
「私が好きなのは小政。あんたじゃないの。コ・マ・サ!!」
なんて言われたらどーしーよーかと(笑)


で?小政クン、姿が見えないけど、どーしたの?
なんて思っていたらいやがりましたよ。
飲み屋の二階で女中としっぽりしてやがりましたよ。
「あー、長旅疲れちゃった♪ひざまくらぁあ〜、ひざまくらしてー♪」ですか、小政クン。
しかし似合うな、小政クン。膝枕されたら日本一なんじゃないか?
「それでね・・あっ・・イタっ」
まんざらでもないような女中の口調に中に、パパやママと観ていたら、思わず父さん新聞広げざるを得ない!的なセクシィな喘ぎ声が混じりまくりでございます。
何してるんだ?とよく見れば、小政くん、指をしゃぶるどころか、カリリと噛んでるじゃないの(テクニシャン)
なんというエロさ。
ああ、イヤン、ダメンですよ、私が(この時点で、心の中の次郎長三国志DVD購入ボタンをクリックしまくり)



本日はこんな所で(物凄い変な所で話切っちゃったけど!)、感想終了である。
流石に長すぎなんで。
後半感想?勿論書かせて頂く。てか、書く。書かずにいられない。いえ、書かせてください。
なんたって、北村さんに関しては「大馬鹿もんでござんす」から(笑)


濡れた赫い糸 [DVD]

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