天地人第10話

第10話のタイトル「二人の養子」と書いて「陰謀」と読む回であった。
黒い。黒すぎる。皆黒いよぅうううう!!
しかし、そんな黒い中、景勝だけは白かった。「ホールドで真っ白♪」ってくらい純白であった。


いきなりの「イケメン」紹介はずっと景虎のターンで、本編開始前より「今日は景虎クンでいくからね」と宣言された気分。
「戦国イケメン貴公子。果たして勝者は!?」
って言われても・・(笑)
そんな時でさえ、景勝は兼続とセットだし、勝てる気がしない(笑)
てか、今回あくまでも、家督相続に関する争い、『THE・御館の乱』であって、『イケメンNO1決定戦』じゃないから(爆)


などど、しょっぱなから、萎えるつっこみをしていたら、いきなり柿崎乱入戦から開始であった。
どうなのよ、柿崎。家屋内でその杖って、逆にハンデじゃないの?これじゃ、ただの暴れん坊じゃないか、と半笑いでいたら。
ぴたりと殿を守り構える兼続と政吉。
姫を守る騎士かと。
後ろに守られる景勝の表情は、柿崎の「こんな小倅認めぬ!」といわれた時のなんとも悲しげな瞳のままなので、ますます姫っぽい。
なんて、阿呆な感想は置いといて、あの時の景勝の表情は絶品であった。
「わしは景虎と争いたくはない。なのにどうしてこのような。」
私にはそう思えた。わんわんと吼える上田衆に「今は喪に服す時。事を荒立ててはならぬ。」
景勝がピシリと釘を打ち込んだ。お見事です、殿。言う時は言うんですね。
てか、あのカメラワーク。もう少しで眼を回しそうになったわい。


さて、柿崎の乱直後、フットワークも軽く、遠山を従え潔白を示しに訪れた景虎
急ぎ参上した割には、髪の乱れ一つなく麗しいお姿である。
自ら景勝の下へ参り、深々と頭を下げる景虎
口重な景勝が「いいのです。僕達が和を示せば、家臣もいずれついてきましょう」的な事をどう言おうか逡巡してるうちに、
「(景虎様が関与してないというのは)真でございますか。」
「真でございますな?」
畳み掛ける兼続。
君ぃ!さっき景勝に「事を荒立てるな」言われたばっかりじゃないか。
「はぁあああ?」
半ギレする景虎
「わしは景虎殿を信じる。」
景勝の必死のフォロー虚しく、この兼続の一件が後々の火種となるのであった。



兼続。


貴様、

久々にしたりやがったな!?



以後、ご立腹の景虎は黒・景虎となってしまうのであった。
ちょっと前まで花を愛で、清々しいばかりの貴公子ぶりはどこへやら。仙桃院に言ってた時と態度が違う!?
杯を飲み干し、口を拭うなど。その際の表情のなんと憎々しいことか。
貴公にそんな面があったなど、ワタクシちょっと惚れてしまったであります!!
あの場面を見て以来、景勝が当主の席に座し、それを粛々と見守る景虎から「今に見ておれ・・」そんな呟きを勝手に受信してしまう私である。
跡継ぎとなったせいか、若干着物の質が上がったように見える景勝よりも、あの時私は景虎に注視してしまった。
いけない!
私は景勝一筋のはず!
などと、妄想で勝手にばったんばったん懊悩している隙に、今話の黒幕が登場していた。
バイオハザードチックなBGMと共に映し出された兼続パパ。
まさか、あなたがそんな人とは!
まさか、小さな与六を差し出した時から、この下克上を計画していたんじゃ!?


さて、私のメイン、景勝。
仙桃院に「私は本当に選ばれた当主なのか。」と誰にも言えない悩みを吐露する。
先に兼続、政吉に守られてた時も愛らしかったが、「母上!」と訴えるそのお姿。


真に可愛らしゅうございます。


くるり仙桃院に向き直った時の裸足の足の裏にきゅん!としまった私のはしたなさを、ここで告白させて頂く(いや、だって、目がそこにいっちゃったんだもの)
ふう。予想外の緊迫した展開の中、景勝の愛らしさに一服の癒しを得てしまった・・・。
謙信の辞世の句に「やっぱり酒かい!」と突っ込んだり、景勝にぽぅううとしている間に着々と密謀が進んでいた。


【チーム・景虎

「柿崎の夜討ち。景勝側の企みでございました。」
じわじわと話術で景虎を絡める遠山達。
「たわけたことを!」
あくまでも景勝を信じる景虎。ありがとう。景虎。ぶっちゃけ、ドラマでは殆ど描かれてないけど、君達兄弟は信頼し合っていたんだね。
が。
しかし。
そこに、先の火種がぱちりと弾けたのであった。
「兼続をはじめ周りの上田衆が仕組んだのかと。」
疑心暗鬼。
あの場面に名をつけるとしたら私はそう名付けたい。
・・・・てか、遠山さん。君、眉毛長いよ(笑)後、いきなり画面真っ暗にしないでよ。
「TVが!?」って焦ったじゃないの!


【チーム・樋口】

だって、景勝は企んでないもの。
樋口家だもの黒いのは(笑)
てか、兼続パパ!いつのまにそんな密書を!?
「まず、金じゃ!金を押さえてしまえぇえええ!」
いつもニコニコ帳場付けしてるだけだと思ってたら。・・・怖い人!


【エンジェル・景勝】

「ならぬ!」
景虎を信じる景勝に反対され、再び会合をするチーム・樋口。
あのう、パパ。ずっとその場所で待ってたの?(笑)
「わしが殿を説き伏せる。」
どこからその自信が!?
「わしが殿を説き伏せる。得意の女装で。」
そう聞こえたのは私だけだったか?
それより、兼続。
君の主人は景勝でしょう。殿がダメって言ったらダメなんだよ!


そしてまだまだ目が離せない場面は続く。
白・景勝に対して、黒・景虎再びである。
「遠山は北条の家臣でございます!」
華姫、地雷を踏むの巻。
以前の景虎なら流してくれた言葉かも知れない。しかし、今、謙信という後ろ盾を失い、己の立場を迷い疑う景虎には言ってはいけない言葉であった。
「北条の者は信じられぬか。」
きゅきゅきゅん♪
あの時の景虎の震え声に、又しても惚れそうになってしまった。不覚。
いかん、いかん。我が心の本丸危うし!!である。


さてさて、手抜かりのない兼続パパ。
兄弟が万が一にも退く事のないよう、ちゃっかり上田衆を加勢に向けていた。
パパ・・・・。
重ねて問うが、あなたそんなキャラだったっけ?
「ここでお手討ちになろうとも構いませぬ。」
そんな兼続パパを見る景勝の御顔にどっきゅーーーーん!!!
灯が景勝の顔に影を作っていた。それは振り向く景勝の眉が柳眉したような絶妙なラインをつかさどっていた。



はい、満点!!


我が心の本丸、ドラマより早く景勝に占拠されたでござる!
やっぱり・・やっぱり・・一番カッコいいのは北村さん!!乙女のようにあの麗しさに心震わせていたら、いつのまにやら、ドラマでも本丸獲っていた。
なんかその前に「ヤッターマーン!」って崖から飛んでる人いたけど。
どうしたものか。
こんなにダラダラ長々書いても、まだ語りたい。


パパ譲りの策略で、本丸に赤々とたいまつを掲げる兼続達。
どうみても、宣戦布告だろう、あれは。
あれを見たときの景虎に思わず、涙しそうになってしまった。
「よう分かった・・・。わしは景勝殿を信じておったのに。裏切られた!!!」
違うんだ!
違うんだ!景虎!!!
これはあのしたり君のやった事なんだぁあああああああああああ!!!!
まずは本丸より景勝へ!!と、殿の下へ急ぐ兼続。
兼続パパはあの時、なんと説き伏せたのだろうか?
なんで、景勝はあの時、涙声、潤む瞳だったのか?
わからない。
わかるのは、あの時景勝の表情に再びどっきゅーーん!と射抜かれたって事だけだ(惚れ・・・た・・・!)


さあ、ようやく最終場面である。
ニンニンと景虎の屋敷に侵入する兼続。
君。
傍からみたら、夜討ちだよ、それ。柿崎と同じに思われても仕方ないよ?無茶にもほどがある。
「事をこれ以上大きくせぬよう、何卒」
どの口が言うかーー!?
そこにゆらり



黒・景虎完全体



降臨



「兼続。何しにここへ来た。」
うん、私もそう思った。
「総てはおぬしが、裏で糸を引いておったのだな。」
はい、そうです。この人がやりました。
「不埒にも本丸を乗っ取るとは!」
あのやり方はマズイと私も思いました。
「許さない。」
ぬらっ・・と刀を抜くその姿、美しいです、景虎さま・・。
続く、悪鬼のようなそのお顔も美しい。なんて素敵な三白眼・・・って、遠山さん!なんであなたもアップでくるのよ!
なんなの、そのしてやったり顔は!?
しかも遠山さんで止め絵て!!!
「わしもイケメンじゃろう?」ってか!?
まさか、最後にああくるとは・・・色々な意味で(笑)
とにかく、10話は次回が待ち焦がれる展開であった。
キリリと前髪を上げた景虎の戦姿、綺麗だ。
対する景勝は兜で対抗。
良かった・・前立てが普通で。
「さあ、殿、これを!」
なんて、兼続にトンデモ前立ての兜被せられなくて。ほら・・殿ったら案外、押しに弱いタイプだから(笑)
てか、景勝。
何故かあなたさまは頭に何か乗せると物凄く可愛い。
今の勢いなら、ティアラもイケそうだ。


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