天地人25話感想

24話感想の更新の遅さとぬるさをカバーすべく、今回速攻感想更新でござる(笑)
前回はあまりの珍プレーに、家康の薬そんなに簡単に飲んじゃうのかよ!とか北条といい正則といい酒癖悪いな!とか、肩の糸くず取ってやるって、お涼、君は現地妻気分かよ!などのツッコミを書き忘れた次第である。
とにかく、殿がなんとか回復されたようなので、安心して感想を書ける(笑)


【25話 天下人の誘惑 感想】


毎度おなじみ「つかみはOK」コーナーの今回のコピーは「うちに来ないか」
何の事やら?と思っていたら。
昭和の名曲をもじっているらしい(知らんがな)
今回、お気楽なおじいちゃんキャラだった秀吉が本性を現すらしいってのは分かった。
てか、あの背景文字怖い。
もうじき公開のエヴァかと思った(笑)
てか、文字に刀の字多すぎ。
女とか入れたほうが秀吉らしいんじゃね?猿とかさ(笑)


今週は珍しく、前回の粗筋をしっかり押さえてから始まった。
てか、たかだか1分程度のこの映像がとても良い。
面白場面削ったらこうなるって見本ですか(笑)


【前田屋敷】

殿ダウンにて、兼続が立派に名代を務める場面から、本編がスタートである。
兼続はこういう事をやらせたらソツなくこなす能力があるらしい。
現代ならさぞかし、優秀な営業マンになれたことだろう。
この時の兼続クン。やたら美形なんだが。
御声も別人のようだし。
・・・・・ついに覚醒したのか、兼続!?
ま、兼続クンの事は置いといて(笑)
さらりと
弾正少弼」と言われたのに驚いた。
いきなり官命で呼ぶから誰の事かと思った。お涼も三成の事を「治部少輔」と呼んでいたっけ。
せめて、一度くらい「上杉弾正少弼景勝」の場面があって欲しかった。
またも見てる側が置き去りにされた感がある。
どっしりとした殿のその姿があり、その上で「あそこまで立派な殿が信頼する兼続はきっと凄いんだろう。」って展開ではいけないのだろうか?


【上杉宿所】

脇息のその使い方は初めて見た!!
てっきり、気だるく横にもたれるんだと思ってたのに。
・・・・うん。
アリでしょう♪
・・・・・・・夜着の上にぱらりとある羽織も病み上がりの風情を醸し出し、あの脇息の位置が、気丈にも話しているが、時折「・・・はぁ。」とまだ復調してない体調ゆえの吐息を想像させ・・・・


ぐっときたでござる!!


皆が「心配はいらないよ!殿!大丈夫だから!」と、殿の気持ちを盛りたてていると、秀吉の使者が。
「殿、明日は是非とも共に!」
「うむ。」
「それが、明日は兼続殿だけを・・。」

微妙な空気が流れる室内。
うつむく殿。
「え?マジ?」な兼続。

兼続もそこで黙り込むんじゃない!
先程のお涼の兼続を褒めちぎる言葉もじわじわ効いてきてるみたいだよ!
だ、大丈夫だから!
殿はいらない子じゃないから!!!!


一方、その頃天守閣では、シルバーアームレスリング大会が開催中であった。
ヤメロって。
もう、骨モロイんだから!
てか、利家の中の方は今でも腹筋バリバリの凄い人なんだから!
折れるぅうう〜〜笹野さんに無理をさせないでぇえええ!!
そろそろ黒・秀吉降臨である。
天下を治める為に、「理の三成」「情の兼続」が欲しいと企みを漏らす。
あの。
目の前にいる利家の事も少しは考えてやってください、秀吉・・。
てか、兼続は景勝とセットなんで、ダメです。
二人合わせて「上杉☆セット」なんです。


さらに一方、今回のテーマである「心理戦」に欠かせぬ立役者、家康も登場である。
「秀吉・・。
人を笑わせながら、心底では人を笑っておる。」
ううむと唸る台詞である。
じりじりと水面下で緊張が増しているのが感じられた。
頭の中では「いいねぇ。この駆け引き感がたまらぬ!」と思いつつ、眼は家康の頭に釘付けだったわけだが。
・・家康クンの頭の上にあるのはなぁに?
いつも同じじゃなくて、結構あの小帽子、柄付にチェンジしたりしてるんだけど。
もしかして、あれ家康のファッションポイントなの?



【翌日・大阪城にて】

上杉家人質だった筈の幸村がまさかの登場である。
しかも、随分まるくなってる。上杉家での傍若無人はどうした(笑)
幸村で動揺させた隙をつき、いきなり秀吉が本題に入る
「のう、兼続。そなたもわしに仕えぬか?」
まず飴
「ゆくゆくは大名にもしてやろう。」
ダメだったので甘えてみる
「か〜〜ね〜〜つ〜〜ぐぅうううvvv」(麦酒噴いたじゃないか!!)
兼続のドンビキに気がつき、逆ギレする
「上杉にどんな災いが及ぶやもしれんぞ!」
(今度は殿に向かって「か〜〜げ〜〜か〜〜あ〜〜つぅううvv」と迫るという意味か!?秀吉!!)
相手は天下人・秀吉。
うかつな答えは上杉家そのものに影響が。
ぴんと緊張した場面であった。
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「陪臣の私如きまで、御戯れで笑わせようとして下さる。」
うまい!!
兼続!
なんと機知に富んだ返し!!
「殿下に賜りし、温かきお言葉。早速我が主、景勝に。」
やんわりと絶妙に断りながらも、自分の主は景勝である。この事も隠さず伝えられるくらい信頼し合っている。
その事もしっかりと秀吉に釘を刺している。
驚くくらい、見事だった。
なんだ・・・兼続・・・・



やればできる子


だったんじゃないか!!



【食事もそこかよ!】

何度見ても、大阪城は派手だ。
ご自慢なのか、天守閣が良く出てくる。
・・・何故か天下の大阪城の大広間が落水会談の板間より狭いけどね(笑)
秀吉の魚の食べ方に「おお、流石!」とまた唸った。
こういう細かい所にこだわっているのを見るのがとても楽しい。
てか、背後にある秀吉の兜が気になって仕方ない。もう、兼続のと並べて置いてくれないか(笑)
さらに、幸村の部屋にも例の赤い鎧が置いてあったが。
・・・そんなに日常に飾っておくものだっけ?
子供の日じゃあるまいし(笑)


【あれ?そこで初音が来ちゃう系なの?】

北条から京までって結構距離あるよ?とかはツッコんではならぬ。
勿論、いきなり飛んできた手裏剣についても深く考えてはならぬ。
でも、やっぱり気になるので、ちょっと考えてみよう♪
*「初音を寄越せ」と頼みに来たくせに、手裏剣て。脅してどうする。
*一枚だけかよ、手裏剣。なんで、草の陰から「フフフ」的に姿見せてるんだよ。忍べ!忍べよ!
てか、潜んでる時点で、兼続に気配悟られたらダメだろ。
*腕に自信があるのかなんなのか。上杉家老・兼続に手裏剣て。
刺さったらどうする気だったんだ?死んじゃったらどうするんだYO!まだ、11月じゃないだぞ!
*おかしい。
今までの天地人の流れなら、飛んできた手裏剣を兼続がぱしぃい!!と受け止めて、それを見た初音が「やっぱり、兼続って素敵v」ってなると思ったのに(笑)


なんて事を考えている間にシスコン幸村が「お前に惚れたせいで、姉ちゃんが!」「秀吉の家臣になってくれないと、俺の姉ちゃん殺されちゃうんだぞ!」と言いがかりをつけてきた。
何を言う。
裏切者が。
人質なのに北条から逃亡した初音の始末するというなら、上杉から勝手に秀吉に人質に入った幸村は?
のこのこ上杉宿所に来てるけど、幸村くん。君だっていつ始末されても文句いえないからね?(笑)
あまり、上杉をなめないで頂きたい(キッパリ)
さあ、兼続。
言ってやりなさい!!

「初音殿。そなたは決してここを動いてはならぬ。」
えええええ?
そっち?
そうきちゃうぅううううう!?
ええええ、護衛までしちゃうの!?
兼続。
君が守るべきは殿・・・じゃ・・・・。


加藤清正邸】

まさか、再びフライング・正則が登場とは。
お元気そうで何よりです(笑)
頭でも打ったんですか、あの時。
別人みたいに低姿勢ですが。
「皆が噂しておるぞ。おぬしが上杉の主のようじゃと。」
何言い出すのこの人!
てか、兼続もそこは否定しよう!!
なんで、満更でもなさそうに黙ってるんだよ!!(爆)


千利休登場】

千利休である。
凄いんである。
豊臣家茶頭なんである。
だから、茶道を知らぬ私が、利休のびゅわーんて茶碗の置き方に、「はぃいい?」とツッコむなど許されぬのである。

ここは、高品質尽くしの25話の中でもさらに秀逸な名場面だったと思う。
豊臣の時代の中、生き抜く事を決意した上杉家。
全てを手に入れるため、家臣コレクションにて力を集めようとする秀吉。
そこに「罠」が迫ってると忠告に来る利休。
勿論、景勝の人となりを見極めにも来たのだろう。
そう。
あの時、利休の手にあったのは垂涎の器=兼続であった。
「秀吉は欲しいものは必ず手に入れますよ。どんな手を使っても。」
しかし、殿は器に例えた利休の話を逆手に取った。
「しかし、所詮器は器。人にあらず。」
秀吉は「上杉家家老・直江兼続」が欲しいに過ぎぬ。
しかし、自分は余六の頃から、兼続を信頼している。兼続という人間自体を欲しているのだ、と。
これには勿論、兼続も自分に対して同じ思いである、と信じている絆があっての事だ。
この場面、台詞の一言々に深い意味があり、素晴らしかった。
たったこれだけの場面だが、じっくりと考えさせられる深い場面であった。
殿の静ながらも迫力のある口調も、利休の眼差し一つでの演技も、どれをとっても非の打ち所がない。
二人とも、静かにだが、実は物凄い戦いをしていた。
良い場面を見れた。今回、見て良かった。そう、しみじみと思った。
・・・・・・・・・で?
あのBGMはなに?(笑)


【だから、なんでそこで初音/笑】

で。
せっかく殿が渋くキメてるのに。兼続!
さっき、褒めたばっかりなのに。
「おなごを探しているらしいな。」
「何ゆえそれを!?」
・・・だって、松明もって大騒ぎしたたもん。バレバレだよ。そりゃ、三成も「落ち着け!」って飛んでくるわ。
今すぐやめろって三成は忠告してくれたが、あれだけ大騒ぎしてたらもう・・(笑)
三成は一度「友」となったら、心底心を砕いてくれる人である。
茶会での秀吉の企みを兼続に伝えてくれる。
「10万の軍勢を動かさずとも〜
さような戦をここでは政を呼ぶ。」


ここでは政と呼ぶ


カッコイイ・・・。
ものすごくカッコイイ言葉だ。


三成の雰囲気、口調で言うから余計に素晴らしいのだろうか。
つられたのか、兼続も「ならば、この戦負けるわけには・・」急に凛々しくなっちゃったけど。
君、数分前まで「おなご一人助けられずに!!!」なんて取り乱してたよね。
大丈夫なの?
もう、三成と君、チェンジしたいんだけど(笑)
ま、ま。
殿はそういう兼続が好きなんだろうがね♪


「殿。明日の茶会の件で。」
いよいよ、今回の大団円である。
「兼続。おぬしの好きにするがよい。何があろうとも、責めはわしが負うてやる。」
まだ、兼続は何をするかも言っていない。
しかし、その前に殿は「責任は負う。」と言い切った。
これが信頼なのか。愛なのか。
兼続は殿がそう言うであろう、実際に全てを負う人である、それを分かっているからこその次の一言である。
「どうか、私の首一つで事をお納めくださいませ。」
それを聞いた殿の躊躇・・そして振り切るように立ち上がるまでの間。
一瞬のうちに殿が何を考えたのか。何を思ったのか。そして、どんな言葉を胸にしまったのか。
それを思うと、胸に迫るものがあった。
・・・悔しいが(何故/笑)、この兼続の台詞にきゅんvときた。
と、同時に。
殿の「兼続を失ってまで、生きていこうとは思わぬ。」の過去台詞を思い出し、
「ダメダメダメダメ!殿、後追いしちゃうから!上杉家無くなっちゃうから!」と非常に焦った最後の場面であった。


【何故、殿は変わられたのか】

義の戦だけしか知らなかった殿にとって、人の欲にまみれた「政」には拒絶反応しかなかった。
しかし、利休の辺りから、殿の肝は据わった。
最後の兼続との場面で、殿は言った。


「兼続。これは戦じゃな。」


この言葉が殿の決意の全てを物語っていると思う。


お願い!
どうか、今後は殿はこの路線で!
渋くて頼もしい路線でいってくれ!!!!



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