天地人33話感想

天地人33話・五人の兼続】


我慢値LV99を誇る家康の紹介から、今回は始まった。
あの信長の遊び相手では、心の休まる暇もなかったろう・・と思いつつ、ふと今回のタイトルについて考えた。
「五人の兼続」・・・・


無理!
一人でもあんなに殿が苦労してるのに、兼続が五人て!!
死ぬ!
殿が死んじゃうからぁあああああああああ!!
今迄、兼続が殿に何をしてくれたかをもう一度列挙してみよう。


*いきなり「こんな所に来とうはなかった!!」と言い放たれる。
お坊ちゃまな殿ビックリ。


*一人浮いてる兼続(余六)を励まそうと、殿(喜平次)自ら、おにぎりを握る。
殿に気を使わせる気配、この頃から余六に芽生える。


*深夜、余六、雲陶庵から出奔。盗んだ馬イクで走り出したかは不明。
殿、一人慣れぬ雪道を走り、追いかける。
恐らく、政吉辺りが、こっそり警護の為に、殿の背後にいたと推測。


*余六。あろうことか、箱入りお坊ちゃまの殿の背中におぶさって、帰るという離れ技を発動。
政吉、凍りつく。


景虎さまは雅で人気あり・・と後、殿には・・・・「何も思い当たりませぬ!!」と、主人を主人と思わぬ、暴言癖が始まる。
殿、お尻ペンペンで仕返しする(笑)


*さあ、踊れ!と宴席で囃されたが、「出来ませぬ。」と場を凍らせる、必殺☆景勝フリーザーを殿、完成させる。
そこに「どじょっこほい♪」にて、殿の苦境を救う兼続。
ちなみに兼続、ここでやっとポイント1である。
恐らく、殿の対兼続ポイントカードは既に満印であろう。


*殿、初恋。
兼続が出した偽ラブレターにより、初恋玉砕。
さらに、未来、初恋の人と兼続が夫婦をなると知ったら、あの時殿はどうしたのだろうか。


*兼続、初陣にて大失態。
流石に、殿、ここでキレる(笑)


*とはいえ、やっぱり兼続が可愛いので、いつのまにか元鞘に。君達、恋人同士か。


*したりじゃすまされぬ、兼続の失言と黒幕・兼続パパの指示にて、「御館の乱」勃発。
殿、毒喰わば・・の心境で兼続の神輿に乗ることを決意。
でも、本当はイヤだったの。


*景勝派の勝利の為に、宿敵・武田と同盟すべき!と兼続が言い出す。
君、農民コスプレしたかっただけじゃないの?てか、あの頃、毎週のように「兼続クエスト」で、最終回に兼続Lv99が、ラスボス・景勝と戦う展開になるんじゃないかと、ヒヤヒヤ。
「金ならあっとー!!」と、義もへったくれもない、黄金攻撃にて、同盟成功。
しかし、その影響で、殿、菊姫を娶ることに。
以後、殿の頭は「兼続が次に何をしでかすか」「嫁姑問題」が過半数をしめる。
そして、いつしか、越後の政の実権は兼続に。
兼続!恐ろしい子


さてさて。
そんな事など思い出しながら、見ると33話冒頭の殿の台詞の意味がわかるんである。
で?今回のタイトルって「五大老」からじゃくなくて、「兼続が5人いればいいなぁ」から取ったの!?
その発想はなかったわ・・・・・・。


【殿、隠居宣言か】


15年たったんで、兼続に髭が生えましたよ、と始まった最初の場面。
ゼンリン地図?と思うくらい、正確な地図が壁にぺたり。
現代企業じゃないんだから、壁に貼るなよ。来週あたり、レーザーポインターで、「ここを。」とか兼続が指示しそうだから困る(笑)
せわしない執務の部屋とはうってかわって、穏やかな殿のお姿がIN。
なんだか、殿、いつも縁側にいないかい?
そこへ「あー忙し!忙し!座ってる時間が惜しいから、立って報告するね!」と兼続登場。
殿「よい。兼続が分かっていればそれでよい。」「兼続がもしもの事があれば上杉はどうなるのか。」
いや、だから殿も報告を聞いておこうよ!
「兼続が5人おれば、我が領内ははやすやすと納まるであろうのう。」
兼続「殿。どうされたのですか。」


本当に殿、どうされたんですか!?


「好きにしろ。もしもの時はわしが盾となる。」
殿。
気に入ったんですね、そのフレーズ(笑)
兼続が優秀・有能なのはわかったから、それを見て「やっかむ」奴らが出てくる→それでも、越後のためにと、頑張る兼続→それを「きゅぴ〜〜ん!兼続ピンチ!」と殿が受信→皆の前で「全ての裁量を兼続に一任する。兼続に逆らうはわしに逆らうと同じと思え!」の展開じゃダメなの?


【関白・秀次死す】


秀次高野山への報を聞き、一人上洛する兼続。
「急ぎ、京へ参ります!殿、専用ジェット機使いますよ。好きにしていいんでしょ?」
「え・・あ・・・うん。」
というわけで、5秒で兼続IN京(笑)
そこへ、秀俊登場。
「景勝!景勝はおらぬか!・・ん・・そなただけか。」
初めてじゃない!?
こんなにも殿を慕ってくれた人!
いつもいつも、皆、兼続、兼続て。
拙者、ちょっと秀俊が好きになったでござる(笑)


政宗クン、先見の明あり】

家康臭がぷんぷんする伊達政宗になんとか釘を刺して置こうと、「政宗。秀次と仲良かったけど、お前もグルじゃね?」と詰問される独眼竜。
あいかわらず、ふてぶてしい(笑)
んが、後の政宗を思えば、こんなのまだまだ腕白程度である。
三成の言葉にすわっ!と立ち上がった姿が、名古屋名物「ナナちゃん」に見えて仕方なかったんだが、私だけ?
「ふはははは。なんとお粗末な事よ。」
・・・・・・・・粗末?
瑣末じゃね?そこは。


野望に比例して、頭上の皿が肥大化する家康。
天下を意識してか、最近はGOLDVirである(笑)
あの皿、礼をしても落ちないけどどういう仕組みなの?まさか、瘤に直接彩色してある訳じゃあるまいな?(笑)
さて、早速政宗の危機をねねにとりなしてもらいにきた家康。
本当にこやつ抜かりがない。
こういう水面下のやりとり、工作が大河を見る上での醍醐味の一つなんだが。
こうまで、家康が政宗に肩入れするって事は、政宗自身も「家康派」って事なんだろう。
既に、北の独眼竜は秀吉を見限って、次の天下を取る者を見極めていたって事か。
凄いな、政宗
小田原にて「べ、別にあんたの手紙のせいで来た訳じゃないんだからね!」と頬染めて、超ツンデレってた人とは思えない。


【猿が猿芝居に騙されるの図】


子は世界一。孫は宇宙一可愛いなんて事を聞いた事がある。
秀吉にしてみればお拾は孫に等しい存在なのであろう。
秀俊に始まり三条河原までの一連の凄惨な出来事は全て秀吉の意思であった。
秀吉。
全部俺が仕組んだんだよんとか、三成は逆にそれを止めたんだよんとかペラペラ喋っちゃって(笑)
秀吉殿も存外甘いところがおありのようで。
「それがあまりにも不憫で」(By 初音 君、まだおったんかい!)
お拾の衣装を無言で片付けている三成の背中に、きゅんきゅんしてしまった。
もう、関が原まで三成主役でいいじゃん!


さて、秀吉の自己満足の起請文。
皆が世辞追従するなか、「景勝は?」と言葉をせびる秀吉に「いえ。」と返す殿。
なんという清廉。
殿の義だけはこのままずっとぶれていない。
秀吉が下がって、早速『家康VS三成』二回戦勃発である。
秀吉の名誉の為に、全ての泥を被る覚悟の三成。
あまりにも分が悪い。
三成の劣勢を知っている家康はここぞとばかりに責め上げる。
ど☆Sとしては、美青年が責められる絵はキライじゃない(笑)
白・三成を引き立たせる為ならば、いくらでも黒くなりますぞフヒヒとばかりに、「日の本☆GAMANチャンピオン」家康がねっちりと責め、締め上げていく。


「来る!」
私は思った。
何故、秀吉がわざわざ兼続に「三成は悪くないよん」と告げたのか。
何故、センターのばっちり表情が抜ける位置に兼続が配置されているのか。
そして、あえて前半にて「好きにしろ。私がお前の盾となる」殿発言。
全てはここでの伏線。
来る〜きっと来る〜〜〜♪


家康「全ての非は三成なり!!」
「畏れながら!!!」兼続がしゃしゃり出てくるに違いない!!



「お言葉ながら」



殿がキター!!!!!!!!!!!!!!!!!
家康も「景勝が喋った!?」と、ビックリである。
殿。
殿。
なんとご立派な。
ワタクシ、感動致しました。
よどみなく、きっちりとお話されて。
あの家康に意見できるなど、殿だけでございます。
上杉の義、しかと拝見させて頂きました。
とはいえ。
家康→「今日はまた、随分と御饒舌ですな。」(え?何どうしたの?)
兼続→(殿、めっちゃ喋ってるぅうううう!)ぽか〜〜ん顔。
上の二人と全く同じ反応をした訳ですが(だって、だってぇえええ)


さて。
さてさて。
今回のメイン(なんだよね?)五大老発足のいきさつである。
見事、三成のデレをものとし、五大老制度を語る兼続。(え。五大老って兼続が!?ヲイヲイ)
前田利家を味方に引き入れ、三成と共に「五大老」を説く兼続。
天下の秀吉に、上杉家の家老でしかない兼続が直々に進言とは。
偉くなったものよのう・・兼続。
で?
まさか、殿はこの事知ってるんでしょうね?
「えっ?五大老?えっ?上杉も?えっ?兼続が言い出した?えっ?えっ?」
「てなわけで、今度から殿も五大老の一人になったんで、4649☆」的な文を送りつけられ、巻紙ぶるぶるさせてる殿が浮かんで仕方ないんだが?


前田・三成とタッグを組んで、何とか秀吉を陥落させようとする兼続。
上杉の内乱をさらしてまで、秀吉を説得しようとするが
「・・・え?いやいやいやいや、上杉とウチじゃ事情違くね?」
と、あっさり見破られる(爆!!)
むむう、形勢不利の空気の中、響く三成の嗚咽。
「く・・・・くくくぅう。」
てっきり、あまりのバカバカしさに三成が笑い出したのかと。
(ちょっwwww兼続wwwwwお前wwwマジwwウケルんだけどwwwww)
なんで、鼻つまんでるの?
くさいの?
くさかったの?兼続の狂言が?


と、思ったら
ああっ!!
秀吉、騙されちゃったぁああああああああ!!
お、おじいちゃああああんん!!!
秀吉はね、これから浄水器とかシロアリ駆除とかに気をつけたほうがいいと思うよ?
秀吉「これが・・本当にお拾の為なのだな?」
兼続「しかり!!!」
そこへ「したり!」だろう、兼続!!!(笑)
そこは押さえておこう、な?


そして、城中を三成従えて、練り歩いた後、二人きりで高笑い。
秀吉のお拾可愛さをだしにして、五大老制度を認めさせる。
兼続、君とっての「義」とは何だ?


【殿、イメージチェンジ模索中】


一瞬、家康の仕草が「五大老だと?FACK YOU!俺は今、地震駿府城石垣壊れちゃって大変なんだよ!」に見えた就任の席である。

ナレーション順だが、
小早川隆景
上杉景勝
前田利家
宇喜多秀家
毛利輝元
徳川家康


五大老誕生である・・・ん?6人?


大老となった宇喜多秀家は衣装といい、見目姿といい瑞々しいのう・・と眺めていたら
「秀家殿のようなお若い大老がおれば〜」
「わしとて、まだ若うござる・・。」


ぶほぉおおお!!


おのれ、油断しておりましたぞ、殿。
目玉と口中の麦酒飛び出しそうになったじゃないか。
「景勝殿がツッコミを!?」
驚愕する大老達。
しかし、兼続を見れば「殿!やりましたね!」的な表情。
恐らくは袂の中で「ぐっ!」と親指突き出していたに違いない。
あの寒々とした空気の中、ただ一人兼続は「殿!ナイスです!」と思っていたのだ。
兼続。
今迄すまんかった。
君の殿への愛、しかと感じ取らせていただいたでござる!!!

てか、兼続。
君、何を殿に吹き込んだ?
先に、三成への言いがかり(言いがかりって言葉は適当ではないんだけどね)、に対して弁じた殿に、あの後
「いや〜〜!殿!スカッとしましたよ!」
とか言っておだてたんだろう?
「殿!良い感じでしたよ!この調子でいきましょう!上杉の話芸、諸大名に見せ付けてやりましょう!」
「しかし・・・。」
「大丈夫。殿なら出来ますって。政は俺に任せて、殿は話芸を磨いてください!殿にはその才能があるんです!」
「そう・・かな。」
「じゃ、これ、お笑いDVD。これ見て研究してくださいね。俺はこれから三成と色々話あるんで、それ見ておとなしくしてて下さいね!」
「うむ。」


見える。
見えるぞ。
兼続の「ククク・・・計画通り!!」の黒い微笑がっ!
返せ〜〜
重厚な殿を帰せぇえええええええええええええええ(笑)


ふう。
長々と感想書いてすまぬ。
とにかく、今回の天地人MVPは殿って事で(色々な意味で)お嬢様方、異存はござらぬな?(笑)


鈍獣 プレミアム・エディション [DVD]

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以下、TV情報

こちらは加入していないと見られないんだが、もしかして殿のスタパでのお姿見損ねて、尚且つこちらに加入してるという偶然が重なったお嬢様の為に

8/22(土)3:10〜3:52
コチラにて先にOAされた「土曜スタジオパーク」殿降臨の回、再放送致します。